2006年5月16日(火)
ブラジル民主運動党(PMDB)は十三日、臨時党大会で混乱の末、十月の大統領選への独自候補擁立の断念を決定。ガロチーニョ氏の出馬見送りで、一時投票で大統領の再選もありうるとプラナウト宮(大統領府)はニンマリ。
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世界のパン製造業ランクで山崎製パンに次ぐメキシコの「ビンボー」製パンがブラジルに進出する。年間一八億レアルを売り上げるブラジルのパン市場で、パンコやウイックボウドと覇を競う。パン業界の老舗プルマンとプルス・ヴィタは〇一年に食糧メジャーのブンゲから独立、今回はビンボーへ吸収された。また同社はロカンボーレのアナ・マリアにも食指を動かしている。
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世界ランクトップのスーパー、ウオルマートは、ブラジルで低所得者の居住地域へ新店舗を増設し、新しいタイプの商法、ソフト・デスカウントを展開するという。この戦略は中米や中国で成功を収め、ブラジルにも適用する。ブラジルでは高額所得者向けスーパーは過剰気味だという。
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ミナス・ジェライス州ベチン市のフェルナンジアス道で十一日夜、トラックに追突され大破した乗用車の車内から、生後五カ月の乳児が消防士に救出された。同乗していた両親は即死。生死の運命を分けたのはチャイルドシートだった。
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サンパウロ州政府が十五日午後に行った発表によると、十二日以降続くPCCによる警察署などの襲撃は州内一八〇カ所、死者は八一人。けが人は四九人。二九の刑務所で暴動が続き、一二〇人が人質のまま。サンパウロ市南部ではバス焼き打ちの影響で九つのバスターミナルが閉鎖、学生の約三分の一が欠席。