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サンジョゼで100周年協会発足=サンジョゼ・ドス・カンポス市、地元企業が連携=武道館建設計画も

2006年5月11日(木)

 サンジョゼ・ドス・カンポスも百周年に向けスタート―――。同市議会で六日、ブラジル日本移民百周年記念協会の創立総会が開かれた。市、市議会、汎パライーバ地方日系団体連合会(傘下文協十一)、地元企業がタッグを組み、二年後の百周年に向けて始動した。
 「武道会館建設計画を進めているところです」
 元市議で今回発足したサンジョゼ百周年協会のソガベ・ミチハル副会長は、柔道愛好家が多いことを挙げ、スポーツ振興の場として同計画を推進したいと話す。
 同市では貧困地区の児童を対象として柔道の普及を行っており、ソガベ氏が局長を務める市スポーツ局が把握しているだけで約四千人が汗を流している。
 百周年プロジェクトとしては皇室の訪問、野球大会などをサンパウロの百周年協会に提出、承認されており、式典の日程も現在検討中。市独自の事業として、百周年を機に文化センター建設の話も上がっているという。
 創立総会には、コジマ・リョウイチ副市長、現在三人いる日系市議、地元文協関係者ら約百人、サンパウロからも百周年協会関係者が出席した。
 定款が読み上げられ、会長には連邦判事であるニシマ・ダゴベルト氏が就任、市関係者、連合会、地元企業などの人材を起用した理事会が結成された。十一日には第一回会合を開き、委員会を構成、人選も行う。
 サンパウロから出席し、説明も行ったブラジル日本移民百周年記念協会の田中洋典祭典委員長は「これからこういう動きが多くなってくると思いますよ」と地方の動きに期待を見せた。
 ソガベ副会長は「日系コロニアからではなく、市や企業などから、話があった」と自然に協会結成の機運が盛り上がったことを説明。「ブラジルに感謝し、地元サンジョゼに日系コロニアの足跡を残せれば」とやる気を語った。