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「社会責任の取組み―あなたの団体は?」=移民100年祭などテーマ=青年文協Revi06=19団体110人が交流=国士舘センターで3日間

2006年5月6日(土)

 青年文協(Seinen Bunkyo)主催、「第十一回Revi 2006(レヴィー)」が、去る四月二十九日から五月一日までの三日間、サンロッケ市の国士舘大学スポーツセンターで開催された。サンパウロ、パラナ両州から計十九団体、約百十人が参加。今年のテーマ「社会責任の取組み―あなたの団体はどうですか?」について、十四歳から三十五歳までの参加者(平均年齢十八歳)が集まり、講演会やワークショップを通して意見を交換、交流した。
 一九九六年から始まった、このイベント。「Revi」は、Revitalizacao(再活性化)を意味する。今年で十一回目。「第一回Revi 1996」は、ブラジル日本文化協会の主催により開催され、それを機にマルセロ・ヒロユキ・秀島さんが創立者となり、翌年の九七年に「Seinen Bunkyo」が発足した。
 第一回目のテーマ「日系団体の現在・未来」から、「なぜ団体に所属するか」「自分の団体が二十一世紀まで在るか」「百周年移民祭」などのテーマに取り組み始め、今回で十一回目。
 今年のテーマは、「社会責任の取組み―あなたの団体はどうですか?」。ワークショップや講演会、太鼓、合気道の実演の他に、「Seinen Case」(セイネンケース)」と題して、空想上の「IVER市」の改善方法について十四歳から三十五歳までの参加者が意見を交わした。
 この「Seinen Case」は、今年のテーマに基づき、団結力を高める目的で行なわれた。「IVER市」とは、失業、環境、水不足、肥満、学校内暴力、幼児死亡率、第三世代といった実際に存在する都市の問題に重点を置き、創り上げた空想上の市。この七つの問題に対し、参加団体を七つのグループに分けて、どういった改善法が望ましいか話し合い、その結果を最終日に発表した。
 文協青年部委員長のルイス・フェルナンド・シウヴァさんは、今年が委員長として初めての参加。「毎回色んな地域の団体の人と知り合い、意見交換できるので勉強になります。将来は、日系移民が知られていない地域からの参加者がでてくれたら嬉しいです」と今後のレヴィー発展を願う。委員長の任期は二年。文協青年部としては初の非日系の委員長だ。
 講演会には、伯中青年会議所のロニー・チェンギ会長、希望の家マーケティング担当のマルシア・サントスさん、ブラジル日本移民百周年記念祭典協会イベント委員会の青木智栄子委員長が顔をみせた。
 サンパウロ商業協会役員の飯星ワルテルさんは、十四歳の参加者がいたことについて「素晴らしいことだ。やはりブラジル社会の悪環境に興味があるのだろう。現在一千万人以上いる社会ボランティア活動を盛り上げて欲しい」と期待を込めた。
 今年は昨年より参加人数が減った状況について、「青年団体の催しが同じ月に重なってしまったことに理由があるようだ。今後はきちんとこちら側で計画を練る必要がある」といったコーディネーターの声や、「本来はもっと青年団体があるはずなのに、これだけの人しか集まってくれないなんて寂しい」と残念がる参加者もあった。
 イベントの内容はホームページでも見ることができる。アドレスは、(http://www.bunkyo.org.br/revi/)