2006年5月5日(金)
埼玉県人会の定期総会が四月二十九日午後から、サンパウロ市ヴィラ・マリアーナ区の福祉施設「希望の家」事務所で行われ、約二十人が出席した。役員改選が行われ、根本信元会長が再選された。
正午過ぎから、最初に親睦会。全員に牛丼が振舞われ、出席者はまず腹を満たした。この牛丼は七月の日本祭りに出すために、大野ミリアン、ブルーノ夫妻が試作したもの。「美味しい」「いけるよ」との声が聞かれた。
午後二時から定期総会となり、吉原正之理事の司会のもと先没者に黙祷を捧げた。根本会長は「復活して六年が経った」と振り返り、「親睦会として楽しく続けたい。もっと参加者に増えてほしい」と語った。会員からも「消えるとさびしい」などと同意する声があがった。
まず〇五年事業報告、決算報告。予算三万余レアルに対し、収入が四万一千を超えため残高が一万近くあったことが報告された。〇六年予算は三万三千と一万近い緊縮財政で望むことが提案され、承認された。
母県の補助金は三十三万円から、〇六年には二十二万円に削減される予定。根本会長は「為替はレアル高に変動し、厳しい財政状況にある。母県に再考慮の要望書を送り、理解をお願いしている」と説明した。
役員改選が行われ、次の新執行部が決まった。名誉会長=横田パウロ、会長=根本信元、副会長=飯島秀明、書記=浜田照雄、尾崎祐二、中原清二、会計=吉原正之、有原喜比佐、柏俣清二、監査=島田正市、金子晴好、安部かおる、婦人部長=柘植教子、青年部長=有山ジョージ、渉外部長=鹿間基蔵。(敬称略)
その他、柘植婦人部長から若者との交流を増やすため、料理講習会をやりたいとの提案があり、実施することになった。
四十八年前に創立された同県人会は会員減少などを理由に、六年前にいったん解散し事務所を売却して福祉施設に寄付した。それに対し、希望の家の園長だった故市川幸子さんらの尽力で、同年に再出発して団体登録をしなおした。以来、再開当初から根本さんが会長職に就いている。