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総会でつつがなく〇六年度承認=草の根資金で日語校改修=西部アマゾン日伯協会

2006年5月3日(水)

 西部アマゾン日伯協会(村山惟元会長=マナウス市)は三月十九日に第二十七回定期総会を開催した。つつがなく〇五年度の決算・事業報告や、〇六年度の予算・活動計画が承認され、役員改選で村山会長の再選が決まった。
 〇五年度の収支は約四十万レアルで、〇六年度もほぼ同じ。村山会長によれば「無駄金を使わない」方針を貫いており、現在までの貯蓄からの利息などから収入をやり繰りしている。
 三月十六日に同協会は、日本政府の「草の根無償資金」から、日本語学校に身体障害者を受け入れる設備の改修工事に対して八万ドルの支援を受けた。段差を解消するスロープや障害者向けトイレなど、すでに工事が着工された。
 JICAや国際交流基金からの助成は減少傾向にあるなか、同学校には三百四十人もの生徒が通っており、教師は十二人。村山会長は「みんなの協力があるから、安定した運営ができます」と喜ぶ。
 同協会は後継者育成を重視しており、少年部(十~十七歳)と青年部(十八歳以上)あわせて約六十人が野球、ソフトボール、テニス、サッカーなどのスポーツのほか、アニメ愛好会の活動もしているという。
 同協会には旭自治会(約二十家族)、エフィジェニオ・サーレス自治会(約三十家族)を含めて約二百家族が参加している。
 エ・サーレスが〇八年に創立五十周年、〇九年にはアマゾン入植八十周年を迎えることから、徐々に準備を進める見通しだという。
 今月二日には、旭日小綬章を受勲した村山会長の叙勲祝賀会も同会館で盛大に行われ、百五十人が集まった。五月の主な行事は六日に絵画漫画コンクール、八日の第二回理事会。六月は十日に理事会、二十五日に第八回敬老慰労会、二十八日に日語講座修了式などが予定されている。
 《新役員》会長=村山惟元、第一副会長=宮本倫克、第二副会長=永田敏男、第三副会長=武田興洋、第一書記=川田敏之、第一会計=亀崎満義、渉外担当=神田エジソン、教育担当=錦戸健、文化担当=滝田勝仁、援護担当=宮本倫克、体育担当=坂本五三男、代表監事=野沢重夫。