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松尾氏、文協副会長辞任へ=28日に県連執行部就任式

2006年4月26日(水)

 「何も分からず、ガムシャラにやってきた。内部組織の改善や会計の透明化などは実現した」
 〇三年四月から文協改革に関わってきた松尾治副会長は、三年の成果をそう振り返る。
 先日行われた県連定期総会。初めての複数シャッパによる投票で新会長に選出。日本祭りや県連四十周年、昨年度会計問題解決など、これからその手腕が問われることになる。
 県連会長になったら、文協副会長を辞す――。そう総会前から公言してきた通り、二十八日に予定されている県連執行部就任式を機に離職する。
 しかし、新民法では役員の補充は臨時総会で決定されることが明記されていることから、休職扱いとなる可能性があり、現在大原毅評議員会長と調整中だ。
 現在も委員長を務める文協五十周年事業実行委員会は、近日中に解散させる方向で上原幸啓文協会長の判断を仰ぐという。
 記念事業として継続している五十周年誌の編纂事業や大講堂の空調設備設置などに関しては、「今まで関わってきたので、資金集めなどは続けていきたい」と協力は惜しまない考えだ。
 「体も元気だし、やる気もある」と県連会長としての新たなスタートに力こぶを見せているが、古巣となる文協の赤字経営には後ろ髪を引かれる気持ちも隠せない。
 「国士舘、図書館、史料館は今だに文協のお荷物。収入減も続いている。理事たちはまず集金の方法を考え、行動に移して欲しい」と苦言を呈しながらも、文協への思いを語った。