2006年4月21日(金)
サンパウロ総領事館経済班の山口克己領事が五月に帰国することになり、その後任として田畑篤史副領事が十三日から着任、二人揃ってあいさつのため十九日来社した。
山口領事は〇三年三月に農林水産省から外務省に出向し、初めての海外勤務地サンパウロに着任した。
任期間中、〇四年九月の小泉首相来伯を機に、翌年一月からのマンゴー対日輸出にはじまりエタノール交渉など、二国間の農業関連の大きな動きに立ち会った。「日本の目がこっちへ向いてきました」。農業大国ブラジルをまぢかにみた経験を、「幸運だった」と山口領事はふりかえる。五月中旬ごろ、帰国する予定。
新任の田畑副領事(31、北海道出身)も農林水産省からの出向。着任する前はAPEC(アジア太平洋経済協力会議)などの国際交渉を担当していた。来伯は今回が初めてで、「今までブラジルに対して抱いていた印象はステレオタイプでした」という。
三年間を予定する赴任期間中には〇八年の日伯交流年を迎える。エタノール輸出など大きな経済交流の進展が予想されるため、激務となる可能性も。「早く経済・政治を勉強し、両国のため頑張りたい」と今後の抱負を述べた。