2006年4月14日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙、フォーリャ・デ・サンパウロ紙十三日】一九九二年から九四年まで大統領職にあったイタマル・フランコ元大統領が十二日、ミナス・ジェライス州ジュイス・デ・フォーラ市で、所属するブラジル民主運動党(PMDB)の候補者として大統領選へ出馬する意向と、六月に実施予定の党大会で名乗りをあげることを表明した。
表明は、すでに同じく出馬の意向を表明しているガロチーニョ氏も同席した場で行われた。「私とガロチーニョ氏は政治手法がちがう。私はブラジル民主社会党(PSDB)と接触しようと思わない」と、接触を持った同氏との差に触れた。出馬を勧めた人物はいたのかとの質問に対しては天を指差して「天の啓示」と答え、前日未明に本を読んでいる最中に最終決断を下したと述べた。
元大統領の横でガロチーニョ氏は、イタマル元大統領の出馬意向表明はPMDBの独自候補擁立の方針を強化し、労働者党(PT)とPSDBの悪しき二極化に対抗するものとして評価した。しかし、自身の敵であるジルセウ前官房長官と元大統領が数時間前に面会したのは出馬を後押しするためだったとみて、記者会見の間ずっと貧乏ゆすりをするなど、不快感を隠し切れない様子だった。