2006年3月31日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十六日】ブラジルとパラグアイの国境の町、パラナ州フォス・ド・イグアス市の漁民が商売繁盛で活気づいている。
両国を結ぶ「友好の橋」が一時封鎖されたことで、パラグアイの免税品をブラジル側に持ち込む運び屋が陸路を断たれたため、パラナ川やイタイプー湖周辺に在住する漁師に品物の運搬を託しているからだ。
運び屋はパラグアイで仕入れた品物を友好の橋の上から土手に投げ、下で待ち構えている漁師が対岸に運ぶ。料金は人が乗る時は一人一〇レアル、荷物のみだと旅行カバン大で五レアル、これに地元ボスへの献上金として利用者一人当り一レアルが徴収される。
しかし、この取締りにブラジル連警が機関銃を備えつけた水上パトロール船を出動させて威嚇射撃をするリスクもある。先週、夜の漁をしていた漁師が流れ弾に当たって重傷を負った。また橋の上から投げられた車のタイヤが命中し、首の骨を折った漁師もいる。