2006年3月18日(土)
独立行政法人国際協力機構(JICA)ブラジル事務所サンパウロ支所の石橋隆介次長(60)が帰国あいさつのため十六日来社、人事交替の報告も行った。
石橋次長はパラグアイ、ボリビア、アルゼンチンなど南米各地に赴任、今回のブラジル勤務は二回目。
三年半の任期中、コロニアの式典や行事に多く参加し、ユーモアと暖かみのあるスピーチでも定評があった。
「JICAに勤務して三十八年、長く移住事業に関わってきたなかで、最後の勤務地サンパウロで定年を迎えたのは光栄」と日系社会への思い入れを示した。
現在体調不良のため、今月二十四日に帰国後は、療養生活に入る予定。「第二の人生は沖縄で執筆活動を行いたい」とこれからの希望を笑顔で語った。
新しく赴任した野末雅彦次長(54)は、九五年から四年間、アルゼンチン事務所に勤務、技術協力や日系社会支援業務に携わった。パラグアイのイグアスー移住地の試験場にも赴任したことがあり、日系社会の事情にも明るい。
ブラジル国内の日系社会業務はサンパウロ支所が担うことから、「ブラジルは広いので大変だなと思っています」と話した。
任期中に百周年を迎えることになるが、「色々な動きがあることは知っていますが、これから勉強させてもらいたい」と抱負を述べた。