2006年3月16日(木)
PSDBの大統領候補指名争いに惜しくも敗れたセーラサンパウロ市長にもう一つの決断が迫っている。ジェレイサッチ党首は十四日、セーラ市長のサンパウロ州知事選出馬の可能性を示唆。アウキミンサンパウロ州知事も出馬するなら全面的に支援するとすでに表明。決断の期限は今月三十一日。知事選候補者は他にアニバルサンパウロ市議など四人の名前が挙がっている。
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下院倫理審議会は十四日、妻を通じて五万レアルの裏金を受け取った疑いを持たれていたクーニャ元下院議長(労働者党)の議員権はく奪申請を賛成九、反対五票で表決。元議長の政治生命は今月二十九日の下院本会議で決まる見通し。
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サンパウロ州イタクアケセトゥーバ市パウリスタ鉄道F線アラカレー駅近くの線路上で十三日午後十時ごろ、四人組の男が三十歳前後とみられる男性を線路にしばりつけ、電車に轢かせる事件が発生した。男性を発見した運転手は手前で停車できたが、直後に現れた男らが銃で脅し、電車を発車させたという。男性は首を切断された。身元と生きたままれき死したかどうかは十四日時点で不明。
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ブラジル人出稼ぎの本国向け送金が二三〇〇億ドルに達したことで国際決済銀行(BIS)は十三日、ブラジル政府へ送金の便宜を図るよう要請した。出稼ぎの送金がこれだけの高額に達すると、途上国経済に大きな貢献をするから有効に利用する手立てを採るべきだとBISが進言した。例えば出稼ぎの送金に、何らかの奨励や恩典を与えること。送金のうち一七五〇億ドルは留守家族の生活費に充当されるが、過大な送金費用を払う。そのためBISは、非能率的な手続きのための費用徴収を止めるよう政府に勧告した。