2006年3月16日(木)
昨年五月の第二回ブラジル太鼓選手権大会ジュニア部門で優勝した「アチバイア川筋清流太鼓」のメンバーが十四日、長野県で開かれる第八回ジュニア日本大会に出場するため訪日した。十一日に同文協で開かれた壮行会には副市長も出席して子供たちを激励。代表チーム十一人による太鼓演奏も披露されるなどにぎやかな壮行会となった。
アチバイア太鼓チームは昨年のブラジル太鼓選手権で優勝し日本大会への出場を決めたものの、会費滞納問題が発覚して優勝が無効となり、一時は日本行きも危ぶまれていた。その後関係者の話し合いにより解決し、子供たちは日本行きを待つだけとなっていた。
このたび訪日するのは、代表チーム十一人(九歳から一七歳)と団長など、総勢十四人。日本太鼓連盟の招待で、十九日に長野県松本市で開かれる第八回ジュニア大会に出場するほか、在日ブラジル人の多く暮らす長野県岡谷市、群馬県大泉町の二カ所で公演を予定している。
十一日の壮行会で同文協の辻修平会長は、練習に耐え優勝を果たした子供たちの努力を称え、日本での健闘に期待を表わすとともに「訪日を通じて先祖の地、日本を知り、思い出多いすばらしい旅をして、ひとまわり大きくなって帰ってきてください」と言葉を贈った。
この日は同市のリカルド・サントス副市長も出席。大会出場を通してアチバイア市の名声が広まったと謝意を表わし「ブラジル代表としてがんばってください」と激励した。
席上、代表チームが演奏を披露。テンポの速いサンバ調の曲もあるなど、会場は盛り上がりを見せた。