2006年3月15日(水)
【エスタード・デ・サンパウロ紙一月三十一日】小口簡易輸出の数量制限が国税庁によって緩和され、零細小企業が歓迎している。これまでの各輸出ロット一万ドル以内の制限が、二万ドル以内に引き上げられた。
簡易輸出は伝票に企業名を記入するだけで、輸出登録は不要。しかし、薬品や食料品のように輸出品によっては、関係当局の輸出許可が必要である。海外ではひんぱんに物産展が開かれ、零細小企業は出展に手ぐすね引いて賭ける。
詳細は、Sebraeで指導をする。国税庁はイタリアで成功した輸出振興策が、五〇%小口輸出であることに着目した。ブラジルでは小口輸出が二・四%に過ぎない。これを三〇%にまで引き上げると、国税庁は力を入れている。
〇五年の簡易輸出総額は、一億二〇〇〇万ドルであった。同輸出の八〇%は、零細企業によって行われた。最も多かった商品は、CDかオリジナルCDの一〇%。次が自動車部品の六%、そして装飾品の三%の順であった。
方法は、郵便によるエスポルタ・ファシルがよい。地方都市で、ひんぱんに郵便による簡易輸出を行っている。郵便局は毛細管のように全国各地に分局がある。零細企業は、宅急便の利用も見逃せない。