2006年3月10日(金)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙四日】二〇五〇年までにブラジルは発展を遂げ、世界経済大国の四番目にランクされる―。この筋の分析と予測で世界でも権威があるコンサルタント会社のプライス・ウォーターハウス社がこの程発表したもので、市場価格と購買力を基に国内総生産(GDP)を算出した。
それによると、二〇〇五年の時点でトップのアメリカの指数を一〇〇とした場合、二〇五〇年のトップは中国(一四三)で、二位はアメリカとインド(ともに一〇〇)となり、四位にブラジルが二五になるというもの。五位以下は日本(二三)、インドネシア(一九)、メキシコ(一七)、ドイツ、英国(ともに一五)、ロシア(一四)までが一〇位以内となっている。
二〇〇五年のランキングは順に米国、中国、日本、インド、ドイツ、英国、フランス、イタリア、ブラジル、ロシアがベストテンとなっている。二〇五〇年はE7(中国、インド、ブラジル、ロシア、インドネシア、メキシコ、トルコ)と呼ばれる発展途上国がG7(米、日、独、英、仏、伊、加)の先進国に二五%以上の経済規模の差をつけると予測している。
このためには向こう四十五年間に、年平均五・四%のGDP成長が不可決で、二〇〇五年のGDP成長がわずか二・三%に終わったことから、果たして達成可能か疑問が生じるが、同社では可能と断定している。とくにブラジルとインドは先行き人口増加で十五歳から五十九歳までの実働層が増えることで、現在の中国のような豊富な労働力が見込めること、さらに技術開発が長期的にポテンシアルであることを挙げている。