2006年3月7日(火)
日本アマチュア歌謡連盟ブラジル支部(NAK DO BRASIL、北川彰久会長)主催の「第二回世界アマチュア歌謡祭」が二十六日、リベルダーデ区の客家プラザで開かれた。州内外から五百五十人の歌い手が出場して、終日熱唱を披露した。終了後、各部門優勝者による決勝が行われ、パラナの林ネルソンさんがグランプリを勝ち取った。
午前十一時半からの開会式には、沖田豊穂サンパウロ領事、石橋隆介JICAサンパウロ支所長など日本政府機関のほか、日系団体、NAK各支部から代表者が出席した。
今歌謡祭の出場者は約五百五十人。サンパウロ州内をはじめ、パラナやミナス、マットグロッソなど州外からも参加した。二年前の第一回大会には日本、アメリカ、パラグアイ、ボリビアなどからも出場者が訪れたが、今回はアメリカからの参加にとどまった。
日本からは、音楽評論家の小西良太郎氏と作詞家のもず唱平氏が来伯。また北米からも、日系インターナショナル協会(NIA)の会長を務める藤井サム氏が審査員として来聖した。
午前八時に始まった大会は、ホールと階上サロンの二カ所に分かれてプログラムを進行。年齢、レベル別の各カテゴリでのどを競った。
この日は、五百部用意されたプログラムが午前中でなくなる盛況ぶり。「のべ二千人はいくでしょう」と語る北川会長は「思ったよりもたくさんの人が来てくれた。大感激です」と喜びを表わした。
審査員として来伯した小西、もず両氏も大会の盛況に驚いていたという。「見事な文化の伝承だと言ってもらえた」と北川会長。百周年への協力についても好意的な言葉があったとして、次回、二〇〇八年の大会に期待を込めた。
全員が歌い終えたのは夜半近く。各部門二十九人による決勝審査の結果、ブロンズ部門で「冬の宿」を歌った林ネルソンさん(パラナ)がグランプリを勝ち取った。
各部門の成績は次の通り。〔ダイヤモンド〕(初級)駒井秀雄(中級)遠藤幸子(上級)寺師幸子〔ゴールド〕(初)丸高峰松(中1)永田幸一(2)小笠原健二(上1)大竹秀子(2)黒木政助(3)金子清〔シルバー〕(初)清水千鶴子(中1)永牟田恵美代(2)前川ラウラ(上1)喜納美津江(2)中原パウロ(3)宮下マウロ〔ブロンズ〕(初)飯田ポザ(中)平島ロベルト(上1)高野照美(2)林ネルソン〔アダルト〕(中)田村リカルド(上)瀬口リカルド〔ヤング〕(初)平富ラリッサ(中)上村カイオ(上)早藤アレッシャンドレ〔童謡〕(A)松本かおり(B)式ひかり。(敬称略)