2006年3月4日(土)
ブラジル全国司教会議(CNBB)のオジロ・P・シェレル事務局長による「ブラジルは金融天国になった」発言に続き、アギネロ大主教が「ルーラ大統領は銀行の御用聞きになった。生活扶助は福祉事業であって啓発事業ではない。月間六〇レアルで生活している家族に何を期待するか。大統領は国民の気持ちを忘れた。国民が求めているのは就職と教育であり、豪華なカーニバルではない。教会は反政府運動をしないが、銀行ばかりでなく国民全体の生活向上にも配慮して欲しい」と訴えた。
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教員と職員の三〇%削減など経営危機に見舞われているサンパウロ・カトリック大学の救済策として、社会経済開発銀行の融資などを教育省が検討。新たに採用される教員は給与が危機前の半分以下になる恐れも。
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サンパウロ市役所は三日以降、イビラプエラ公園の「アウトラマ」として知られる男性同性愛者の溜まり場を午前〇時から五時まで閉鎖。麻薬密売や児童売春などの犯罪対策がその理由。
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テレビ局グローボのドラマなどに出演した俳優のカドゥ・モリテルノ(53)が二十七日、リオ州内部を旅行中、車の運転に文句をつけた妻(女優、32)の顔をゲンコツで殴り、八針を縫うケガを負わせた。十五年間寄り添い、三人の子を儲けた結婚生活にピリオドを打つと妻。
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カーニバル期間中に連邦道路で発生した事故件数は二千二百三十三件と前年比五%増加。逆に死亡者数は百四十八人から百二十三人に減少。州別ではミナス・ジェライス、サンタ・カタリーナ、リオ・グランデ・ド・スルがワースト3。