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サルバドール=ゆかさん大役こなす=カーニバルのシンボル

2006年3月4日(土)

 「きつかったけど楽しかった」と嬉しそうに語るのは、バイーア州政府観光局から、日本人としては初めて同地の「カーニバルのシンボル」に選ばれたゆか・ドス・サントス・リバニオさん(杉浦友香=名古屋出身)。本紙昨年九月二十三日付けで詳しく伝えたとおり、ブラジル人男性音楽家と結婚し、九九年に来伯した。
 このシンボル役はヘイ・モモや女王、プリンセーザに並ぶ大役だ。今回ゆかさんは、外国人観光客向けの〃顔〃として選ばれたという。
 ブラジル最初の首都であり、黒人文化が色濃く反映している同地の郷土からすると、日本人が選ばれたことの反響は、いろいろな方面で大きかった。グローボTV局のニュースはもとより、大手新聞にも大々的に扱われた。雑誌から受けた取材だけでも二十社以上にのぼるという。
 カーニバル前もオフィシャルの仕事や子供のためのイベント、招待されたイベントに当然全部出席しなければならない。
 特に今年は、都市中心部に見に来れない人のためにカーニバルを見せてあげようというコンセプトもあり、三つの地方へ出張カーニバルも行った。
 毎日違うファンタジア(衣装)を身にまとい、一日十四時間も踊る。しかし、「警備や運転手もきちんといて安心して参加できた」という。
 ゆかさんは「八〇パーセントの人が認めてくれた」との手ごたえを感じたという。カーニバルの最中「あなたに会いたかった」と子供から大人までに声をかけられることも多々あったそうだ。
 カーニバルは終わったが今後もたくさんパーティがあり、まだまだゆかさんの忙しい日は終わらない。