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2006年3月2日(木)

 「石橋を叩いて渡ってきた…」ような経営をしてきたわが援協なら、こういう事態にはならないだろう。北米サンスランシスコの日系シニア居住型ケア施設「こころ」(全五十五室)が、このほど他団体に売却された。施設は〇三年十月、三千八十万レアル(現在のレートで)を投じて完成、〇五年八月、入居率一〇〇%を達成していた。しかし、借り入れ金が建設費の八一%を占めていて、ローン返済が経営を圧迫していた。
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 ジャパンセンター説明会を二十三日に開いた東京在住の天野鉄人氏。「十時までおつきあい頂いた方が私の打算的な考えに合う。質問は中身のあるものより、質より量でお願いしたい」と失礼なお願い。最後まで来場者が残れば、コロニアのコンセンサスを取ったことになるのか、何度も会場に呼びかけた。しかし、設計担当のブラジル人二人には、「自分の信用がないと思われては困るので出ていってもらいたい。外務省人事を持って日本政府の後ろ盾があることを証明したい。設計代は普通以上に払うと言っていると訳してください」との発言には笑いが起こった。途中退席者もいたが、〝独演会〟を楽しんだ人も多かったのでは。
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 先月二十一~二十三日にサンパウロ市で行われた、フットサル(室内サッカー)の国際JAL杯二〇〇六に参加した日本チーム「カスカベル東京」。W杯予選前の〝運試し〟の結果は、残念ながら〝大凶〟だった。初戦の相手に二対四で負けたのはまだしも、優勝チームのコリンチャンスに八対〇の大差をつけられ、今大会は屈辱の最下位に終った。W杯予選も大凶とは思いたくないが、本番開始まであと百日だ!