「昨年、ミナスから五百キロ、バスに乗って昼めしを食べに来てくれた人がいました」。近く集まる酉年生まれ親睦会世話人の一人の話である。驚きだ。干支(えと)会は、こんなにも〃魅力〃がある集まりなのだ。
コロニアでは、移民社会独特といっていいか、さまざまな「同士の会」が開催される。同船者会、同郷会(県人会はこれに含まれよう)、同植民地出身者親睦会、そして、同干支の親睦会。
移民(一世)だけでなく、子孫を巻き込んでしまうほどのエネルギーを秘めている。移住初期の、寄り合って助け合ったころの名残か。美風といっていいかもしれない。
酉年親睦会に話を戻すと、この会は、終了後、律義に、会費の収支決算報告書を参加者たちに送る。支出の部には記念写真代が含まれている。若い層の参加があるのも特徴だ。 (神)
06/02/28