2006年2月25日(土)
在ブラジル本部町人会(具志堅行永会長)の二〇〇六年新年祝賀会・敬老会が、去る一月二十六日午後七時から、リベルダーデの「カラオケちから」で開かれた。州内やパラナ州から、当初の予定を上回る八十人のムトゥブンチュー(本部の人)が参集。再会を喜び、にぎやかなひと時を過ごした。この日は、同町出身で現在百一歳の小浜シズ子さんが、元気な姿で会場を訪れ、新年の集いを盛り上げた。
会場では、県人会ビラカロン支部長の高安宏治さんが開会のあいさつ。その後、具志堅会長が同会の百歳以上の高齢者三人を紹介し、その長寿を祝した。故郷・本部町の仲榮眞盛順町長からも祝いのメッセージが寄せられ、会場で読み上げられたほか、三人に町人会からお年玉が贈られた。
「百歳万歳」の三人は、小浜シズ子さん(101、字具志堅)、宮里松種さん(101、字瀬底)、宮里松七郎さん(100、同前)。宮里松種、松七郎両氏は、兄弟そろっての長寿。二人は出席できなかったが、この日は小浜シズ子さんが元気に会場を訪れていた。
一九二三年に呼び寄せの花嫁移民として、神奈川丸で渡伯したシズ子さん。夫の小浜藤松氏(故人)の住むリンス地区カンペストレ植民地に入植後、第一アリアンサ、パウリスタ線オズワルド・クルスで四十年余りを過ごし、七三年からサンパウロで暮らしている。
藤松さんは野村流音楽協会師範として琉球古典音楽の発展に尽くしたが、九一年に亡くなった。六人の子供(二人は若年で死去)を育てたシズ子さん。現在は七人の孫、十人のひ孫に囲まれている。今も庭の花や野菜の手入れを楽しんでいるという。
祝賀会には、遠くはパラナ州からもシズ子さんの親戚が出席。シズ子さんが、自身の写真を飾ったケーキにナイフを入れると、誕生祝いの歌とともに会場から大きな拍手が上がった。