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レコード大賞=元審査委員長=小西さんも来伯=世界アマチュア歌謡選手権=NAK

2006年2月25日(土)

 ブラジル日本アマチュア歌謡連盟(NAK DO BRASIL)主催の「第二回世界アマチュア歌謡選手権」が二十六日、客家センター(サン・ジョアキン街460)で開かれる。約五百人の歌い手が出場する。本番を前に二十二日、日本から音楽評論家の小西良太郎さんと作詞家のもず唱平さんが着聖した。両氏は当日に審査員を務めるほか、大会前日に同センターで講演する。
 小西さんはスポーツニッポン新聞社の音楽部門担当記者として活躍。編集局長、常務取締役などを歴任した。九八年まで日本レコード大賞の審査委員長を務めたほか、日本アマチュア歌謡連盟主催のグランプリ大会の審査委員長でもある。
 大阪出身のもずさんは「花街の母」「はぐれコキリコ」など作詞家として多数の作品を手がけてきたほか、音楽プロデューサーとして国際的な音楽祭の企画などに携わっている。大阪芸術大学芸術計画学科の客員教授もつとめる。
 両氏とも初めての来伯。「ブラジルの歌い手は日本のカラオケファンより上手いと聞いています」と、もずさん。日本のアマ歌謡選手権でブラジル代表の歌を聞いている小西さんは「ピュア(純粋)な所がありますね」と印象を語る。
 「ブラジルの日本移民は、棄民ではなく、志をもって来た大先輩だと思う」と語るもずさん。「百年の節目に、ブラジルに来た日本人の心を歌にできないかと考えています」とも話していた。
 本番を前に小西さんは「着物や声、化粧といった要素は道具に過ぎない。大事なのは何を伝えたいのか、届けたいのかということ」と強調する。「いい歌を聞きたいですよ」とも。もずさんも「感心する歌ではなく、感動する歌を歌ってほしい。どれくらい感動させる人がいるのか、楽しみです」と期待を表わした。
 世界アマチュア歌謡選手権=二十六日午前八時開始。十一時半から会場で開会式。観覧無料。
 両氏による講演会は二十五日午後四時から客家センター二階サロン。参加費は一人二十レアル。
 問い合わせはNAK事務局(11・2275・8277)まで。