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「党の一致団結が大前提」=セーラサンパウロ市長=出馬めぐり執行部に圧力

2006年2月24日(金)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十三日】大統領選への出馬に反対する一部党員の態度に不快感を抱いたセーラサンパウロ市長(ブラジル社会民主党=PSDB)は、「党が一致団結して統一候補を決定しない間は、大統領選挙への出馬を表明することはない」と党執行部に念を押した。
 先日ダッタフォーリャが発表した大統領選予想調査結果で、ルーラ候補に対し最も善戦する候補者と評価された同市長は、準備万端の体制で選挙戦に望めるよう、執行部に圧力をかけた形だ。
 また、同調査でルーラ大統領の支持率回復が明らかになったことで、出馬への決断をより慎重に下したい思惑もある。セーラ市長は二十二日、調査結果は自党の候補者調整の手間取りも影響しており、決定を急ぐ必要があると述べた。セーラ市長の出馬支持者らによると、挙党態勢で戦いに望まない限り、当選はおぼつかないという危機感を同市長は強く抱いているという。
 党内選挙による候補者決定を求めないと約束したアウキミンサンパウロ州知事だが、故コーヴァス元サンパウロ州知事夫人のセーラ市長出馬への反対表明や、自身の大統領選出馬にサンパウロ州議員団の支持を取り付けるなど、セーラ・グループに対する攻勢を強めている。同知事は二十二日に行った演説の中で「PSDBは政治を知っている」と述べ、その好例としてカルドーゾ前大統領とネーヴェス・ミナス・ジェライス州知事の名前を挙げたが、セーラ市長については一言も触れなかった。