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コラム オーリャ!

 なるほど、こういうやり方もあるんだな。沖縄県人会の定期総会に出て、あらためて思った。
 出席者が発言する。日本語の人も、ブラジル語の人もいる。その発言の全てを、副会長が会場に通訳していた。両語に堪能な人ばかりではない。そのための配慮だろう。
 両語をそれぞれ訳すから、当然時間もかかる。この日、十時に始まった総会が終わったのは午後五時過ぎのことだった。
 世代が進めば会議の風景も変わっていくかもしれない。ただ、今の時点ではこうなのだろう。要点を的確に通訳する人がいることもある。総会はスムーズに進み、出席者の誰もが結論に納得しているように見えた。
 取材で色々な団体の会合を傍聴するが、一方の言葉に偏りがちなところもある。この日見た〝沖縄式〟は、過渡期にある日系社会で世代間のすれ違いを避ける、一つの方法かもしれない。(ま)





  06/02/22