2006年2月18日(土)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙、エスタード・デ・サンパウロ紙十七日】ルーラ大統領の支持率回復、決選投票での勝利という世論調査結果が報道される中、自党候補者の選出とその時期をめぐり、ブラジル社会民主党(PSDB)では党有力者の間で意見が分かれている。
既に立候補の意思を表明しているアウキミンサンパウロ州知事は十六日、同党の大統領候補の選出遅れが党にマイナスとなっていると発言、三月初めには候補者を決定すべきだと主張した。また決定は事前の根回しによってではなく、党内選挙など民主的方法で行うよう求めた。
ジェレイサッチ党首はカルドーゾ前大統領とともに、交渉による決定を支持。時期についてはカーニバル明けには候補者を発表できるよう望んでいる。前大統領は、決定の遅れが現段階で党に不利となっても、然るべき時に決定すべきと慎重な態度を示した。また、ネーヴェス・ミナス・ジェライス州知事は通常どおり三月中の決定を支持、決定を急ぐ党員らに自制を呼びかけた。
「候補者への名乗り出がほぼ確実(同党首)」とみられるセーラサンパウロ市長は、ルーラ大統領が強力な対立候補である点や現職を辞めて大統領選に出馬するリスクを考慮し、まだ完全には決断を下せていない。同党首は有力候補の二人が互いに理解し合い、納得できるような調整を図りたい考えを示した。