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連警、ハッカー44人を検挙=7州で暗躍、被害総額3億R$

2006年2月16日(木)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十五日】連警は十四日、七州にまたがり銀行の他人名義の口座からインターネットを利用して預金を引き落とし、着服していたハッカーの一味四十四人を検挙した。
 これら一味はインターネットのEメールを利用して巧みにデータを盗み出し、預金をだまし取っていたもので、昨年の被害額は三億レアルに上ると見られている。被害にあったのは連邦貯蓄銀行とブラジル銀行で、被害届を受けた連警では昨年五月から捜査をして一味を突き止め、五十五人の逮捕状を取り付けて一斉検挙した。
 検挙は北のリオ・グランデ、セアラー、ペルナンブコ、バイーア、サンパウロ、パラナの七州で捜査員三百三十人が動員された。
 一味の主犯格はパライバ州在住の十九歳と、ペルナンブコ州在住の二十三歳のいずれも学生で、騙し取った金を一味の口座に振り分けていた。口座貸しの一味は一件につき一五〇レアルの報酬を受け取っていた。パライーバ州で逮捕された五人は未成年だった。
 被害にあった銀行は預金者の被害を全額補償するとしている。