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「紀子さま、ご懐妊おめでとうございます」=日語学校生徒が喜びの声=秋篠宮ご一家が昨年接見=内親王も同席お言葉交わす

2006年2月16日(木)

 「紀子さまにお祝いの言葉を伝えたい」――先頃報じられた秋篠宮妃紀子さまご懐妊のニュースを、ここサンパウロから祝福する子供たちがいる。昨年、ブラジル日本語センターの旅行「ふれあい日本の旅」で訪日した、日本語学校の生徒たちだ。子供たちはこの旅行中に秋篠宮邸を訪問。秋篠宮一家と直接言葉を交わしているだけに、喜びもひとしおなようだ。このほど「子供たちのお祝いの気持ちを伝えたい」と、旅行に同行した日下野良武・日語セ副理事長と、志村宗マルガレッチ理事(日伯のびる学園園長)が本紙を訪れた。
 「ふれあい日本の旅」はブラジル日本語センター創立二十周年を記念して昨年七月に実施された訪日研修旅行。十四、五歳から十八歳前後の、国内各地の日語学校生徒三十九人が参加した。一行は約三週間にわたって愛知、奈良、京都、広島、東京などを訪れたほか、名古屋では一週間のホームステイも体験した。
 赤坂の秋篠宮邸を訪れたのは七月十八日。団長として同行した日下野さんは「ブラジルの日系子弟らに日本国の象徴である皇室を理解させ、一生の思い出となるようにとの思いからお願いしました」と今回の訪問への思いを語る。
 当初は秋篠宮、紀子さまだけの予定だったが、直前になって長女の眞子内親王、次女の佳子内親王も同席することになった。そのため「海の日」の休日が選ばれたようだ。
 「内親王様も同席するようにお心配りいただいたのは、ブラジルの日系人の事や最新の国情をわが子に勉強させたいとの願いからだったそうです。秋篠宮さまのブラジルに対する熱い思いを感じました」と日下野さんは感慨を表わす。
 接見の時間も当初予定の三十分から、一時間半に。三つのグループに分かれた生徒に、秋篠宮一家から質問があったという。
 子供たちは日本語で自己紹介。その後は通訳を交えながら話した。話題はサッカーや、ブラジルの動物についての話、学校の科目の話などだったようだ。
 「子供たちはみな緊張していました。失礼があってはということで、普段は日本語を話せる子も固くなってしまって」と語る志村さん。「でも終わってみると、話しやすい、やさしい方だった」と振り返る。
 「バスが出る時には、外まで出て手を振って見送ってくださいました」と日下野さん。まだ来伯したことのない紀子さまからは「ブラジルの移民について勉強させてもらった」という言葉があったという。
 ご懐妊の報道があった日に、ちょうど邸で撮影した写真が届いた。「会っているから特に感動したようです」と、志村さんはニュースに触れた生徒たちの様子を語る。この日持参した子供たちのメッセージには、訪問時への感謝の言葉とご懐妊への祝福の言葉が綴られていた。

◎溝口りあ(15)「私たちは七月日本へ行きすばらしい体験をしました。その中でも一番うれしかったのは秋篠宮ご家族にお会いできたことです。私は一生忘れません」
◎松下ちえみタミリン(14)「秋篠宮様、紀子様、眞子様と佳子様にお会いして頂き本当に光栄に思いました。優しく話して頂いたことが忘れられません」
◎川崎るみジェシカ(15)「秋篠宮様にお会いできてとても嬉しかったです。とても偉い方なのにブラジルからの私たちをこころよく迎えてくださいました。いつかご恩返しがしたいです。ブラジルへいらしたら是非お会いしたいです。紀子様、ご懐妊おめでとうございます。お幸せに」
◎渡会ガブリエウ(15)
「日本ふれあいの旅はすばらしかったです。色々な所を見学して日本人の友達がたくさんできてとてもよかったです。でも、このたびの一番の思い出は秋篠宮様ご家族にお会いできたことです。少し緊張しました。でも、紀子様が笑顔で迎えてくださったので嬉しかったです。紀子様、ご懐妊おめでとうございます」
◎ロー・かずみ(15)
「この日本旅行は一生忘れません。秋篠宮ご家族にお会いできて、お話ができてとても、とてもよかったです。紀子様、ご懐妊おめでとうございます。元気な赤ちゃんでありますようおお祈りしています。お幸せに」