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連続発砲事件で2人死亡=3月25日通り=圧倒的人出に限界の警備=サンパウロ市

2006年2月11日(土)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十日】全国的に買物のメッカとして知られるサンパウロ市三月二十五日通り(ヴィンチ・エ・シンコ・デ・マルソ通り)で九日、相次いで二件のピストル発砲事件が起き、二人が死亡、三人が負傷した。
 同通りでは一カ月前の十二月二十三日にゴミ袋に置かれた手製爆弾が爆発して十五人が負傷するという無差別テロまがいの事件が発生しており、地域商店街では不安を隠せず、当局の治安強化を望んでいる。
 第一の発砲事件はバロン・デ・ドゥプラット街近くで発生。突然銃声が鳴り響いた直後、十八歳の男性が胸部に二発被弾して即死、もう一人が重傷で病院に運ばれた。現場はパニックに陥ったため目撃者はおらず、この二人のケンカなのか、あるいは第三者に狙撃されたのか、警察が捜査中。
 第二の事件はカメロー(露店商人)の違法営業を摘発した市民警官にカメローが襲いかかってピストルを強奪し、発射した。警官は幸い防弾チョッキを着用していたためケガはなかった。カメローは逃走し、別のパトロール警官と射ち合いとなったが被弾して死亡した。この打ち合いで警官が腕に被弾、さらに流れ弾で商人がケガをしたが命に別状はない模様。
 商店街の治安強化への苦情に対し当局は、パトロール隊員を増やしているが、平日で五十万人、ピーク時で百万人強の同通りの人出は地方都市の人口より多く、警戒を強めても突発事件は防ぎようがないと釈明している。