2006年2月11日(土)
この五年間にサンパウロ日伯援護協会(酒井清一会長)が受けた寄付金額は、年平均四十二万六千九百レアル──。援協はこのほど、〇一年~〇五年に集まった寄付金の統計をまとめた。事業評価の一環として、初めて行ったもの。大型寄付が入ってくるなど変動があるため、一概に伸縮傾向を決め付けるわけにいかない。日系コロニア最大の福祉団体ということで、ある程度の目安になりそう。本部を除く施設で、金額(平均)が多いのは特別養護老人施設「あけぼのホーム」(岸眞一郎ホーム長)だった。
寄付金として分類されたのは、現金や小切手で受け取ったもの。各種イベントへの協力金や、不動産を含めた物品寄贈は含まれていない。
統計によれば団体全体について、〇一年から〇二年に、二十三万八千七十三・五七レアルから四十七万五千二百七十・五六レアルに倍増。その後、約四十六万レアル~約四十九万で動いた。年平均額が四十二万六千九百レアル、平均件数は五百二十六件だ。
本部は、二〇〇二年の三十万九千六百七十一・四四レアルがピーク。〇五年には、二十三万千百四十五・八八レアルになった。
とはいえ、〇三年から〇四年に額(二十六万八千九百五十五・四三レアルから二十八万五千九百六十八レアル)、件数(百九十三から二百五十)ともに伸びており、下降と判断できないという。
あけぼのホームはJICAから二億五千万円の支援を得て、五カ年計画で建設されたもの。〇〇年から入居者の受け入れをスタート、〇三年に竣工した。〇三年に六万三千八百四十六・四〇レアル(百二件)、〇五年に七万九千六百八十四レアル(六十一件)を記録している。
ほかの施設の平均は、厚生ホーム(二万六千七百レアル、七十件)、桜ホーム(三万六千九百レアル、七十五件)、やすらぎホーム(四万九百レアル、六十一件)、イペランジャホーム(二万九千九百レアル、四十六件)。
坂和三郎広報委員長(第四副会長)は「各施設とも工夫を凝らして、資金集めに奔走している。寄付は非常にありがたいもので、受けとるたびに感激しています。有意義に使っていきたい」と感謝している。