2006年2月9日(木)
【エスタード・デ・サンパウロ紙八日】セーラサンパウロ市長は七日、産婦を支援する「慈善パック」と名付けた措置を実施することを受明らかにした。
公立病院や市営保健所で胎児生育検査を受ける低所得階層を対象とするもので、検査のための無料乗車券の配布や出産後の衣類やオムツカバーを無料で配布する。
サンパウロ市内では四〇〇ヵ所の公立機関で月間一万人が出産しているが、新生児の産後の死亡が十万人当り五十五人となっている。
世界保健機構(WHO)の指標は二十人となっている。これを踏まえて市当局では生育検査を浸透させるため、これまでバス代に事欠いて検査をおざなりにしてきた市民に無料乗車券を配布するもの。
さらに検査の階段で出産する病院を当局が指定するため、病院の空きを捜す手間が省ける、無料乗車券はこれまで区役所で時間をかけて入手していたが、今後は検査する期間で発給する。
市当局ではこれに五〇〇万レアルの予算を投入する。