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大統領、四ヶ国歴訪へ=国連安保理への根回し

2006年2月9日(木)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙八日】ルーラ大統領は八日、アフリカ諸国歴訪のためブラジリアを出発、第一の訪問地のアルジェリアの首都アルジェルに同日午前九時(ブラジリア時間)、到着した。
 この後、ベニン、ボツアニア、南アフリカを訪問予定。
 今回の大統領歴訪の目的は国連安保理会の常任理事国としての賛同を取りつけるもので、アフリカ諸国内で発言力の強いアルジェリアを先ず説得するのが狙い。国連安保理入りはルーラ大統領が固執しているもので、昨年はドイツ、インド、日本と組んで、G―4を結成したが不調に終わった。今年は日本を除く三カ国で改めて働きかけることになった。
 これと並行して大統領一行は二国間通商についても話合う予定。同国とは昨年、二四億五四〇〇万ドルの入超となっている。
 二〇〇四年は一五億九〇〇〇万ドルだった。このうち八三%が原油の取引で、ブラジルからの輸出は砂糖、牛肉、大豆、油などで政府は赤字是正を図っている。