2006年2月8日(水)
ヘッド・ハンターの心理学者ライス・パッサレリ氏は、学業優先が風靡した八〇年代の優等生(CDF)を企業が殆ど採用しないという。企業が求める才能は、問題への対応性。優秀とは何かが常に問われるが、答えはいつも変化している。ある時は能率であり協調性であり、一匹狼の実力者である。最近は、統率性や率先力が求められている。高齢化や不確実性など世界の動きにも敏感で、変幻自在が次の目標になりそうだという。
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一九九四年から一九九八年リオとサンパウロ市間を運行し、市民の週末旅行で楽しみの一つになっていた「銀の列車」が競売に付される。現在ジュイス・デ・フォーラ駅構内で風雨にさらされ、浮浪者の部品盗難が頻発している。当時はスピード時代に入り、航空機や長距離バスの競争に勝てなかった。航空機がリオ・サンパウロ市間を五十分、八十レアルで飛んだころ、八時間で百二十レアルの寝台と食堂付きの豪華版列車であった。
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サンセバスチオン海岸の十七箇所の海浜に、いつも五十人の監視員が配置されていたが、応募者不足で三十六人しか採用できなかった。監視員がいない海浜は、次の通りである。シガーラ、トラバリャドーレス、バレケサーバ、トッケトッケ・グランデとペケーノ、サンチアゴ、パウーバ、バレイア、エンジェーニョ、バーラ・ド・ウーナなどで泳ぐ人に注意を呼びかけている。シガーラを除いて、どれも溺死者が出ている。
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リオのボタフォーゴ海浜で四日、神の恵み教会が十万人の信徒を集めゴスペル・ショー「天の祭典」を開催した。会場はイモを洗うような状態で、アルコール飲料の販売を禁じた。炎天下で救助を求める人もいたが、圧倒的雰囲気で救急班はいなかったようだ。プログラムには、二十二の音楽アトラクションが盛られ、聖歌隊メンバー二十二人が参加した。信徒からの献金は、会場の費用と二千台に上るバスの貸切料金に充当した。関係者はサンパウロ市アニャンガバウで、三十五万人を集めた記録があるという。