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駐車場での無料ショーで惨事=3人圧死、42人負傷=定員3倍の観客が将棋倒し

2006年2月7日(火)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙五日】サンパウロ市南部インテルラゴス区グァラピランガ大通りのショッピング・フィエスの駐車場で行われたサウンズ・ショーで詰めかけた観客が将棋倒しとなり、群衆に踏まれて三人が圧死四十二人が負傷する惨事が発生した。負傷者は病院に収容されたが命に別条はない模様。
 ショーは国内で人気上昇中のメキシコのポップ・サウンズ・グループのRBDで、レコーディング会社がショッピング・ポン・デ・アスカルの協賛を得て宣伝を兼ねて無料で行った。
 駐車場は同ショッピングの所有だった。
 ポップ・グループはTV局のSBTが放映しているテレビドラマ”レベルデ”に出演中で、とくに低年層に人気を博している。
 このため観客には子供が多く、これが事故を大きくした。
死亡した三人のうち二人は十一歳と十三歳の女の子で、残り一人は八歳の子供を連れた三十八歳の母親だった。
 主催者側は当初七千人の観客を予想していたが、無料だったためフタを開けてみると二万人の人出となり、これが惨事につながったと発表している。
 ショーは午前十一時の開演予定が二時間遅れで始まったが、始まると同時に駐車場に入り切れなかった群衆が一度に場内に割り込んだため、前方にいた人らが将棋倒しとなった。それでも人の流れが止まらず多数の人らが踏まれ、場内は助けを求めて阿鼻叫喚の状態となった。
 病院によると死亡した3人の衣服には無数の靴底の跡が残されていたという。
 警察によると、無料ショーのため入場整理をする係がおらず、また警備員も配置していなかった、またイベントで用意する救護班もいなかったことで、主催者側の管理ミスを追及していくことを明らかにした。
 負傷者が収容された三ヶ所の病院には安否を気づかう家族らが詰めかけたが、情報を得られず、いらいらを通り越して怒りが爆発していた。