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コラム オーリャ!

 「例の振り込めサギの電話でしょうか、うちにもかかって来ました」という、編集部への電話がようやくなくなった。
 親らしい人が受話器を取ったとみると、「あなたのムスコさんが交通事故を起こしました。わたしは友人です」と、まず、動転させる手口だった。多くは巧みな日本語だったというが、ポ語でまくし立てるのもあった。ただ、共通しているのは、肝腎のムスコの名も、どこで働いているかも〃調べていない〃雑で荒っぽいものだった。だから、「最初の動転」が去った「賢いおかあさん」たちは、相手を試す余裕もできた。
 それにしても、日本でサギ犯人たちが多額のおカネを詐取していることを知って、それをブラジルで真似るとは、なんという奴らだろう。どうも、ダメモト(駄目でもともと)で電話しているようだった。
        (神)












  06/02/07