2006年2月4日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙三日】「サッカーの王様」ことペレ―元選手の長男の通称エジニョが二日、サンパウロ州海岸地区のプライア・グランデ市の自宅アパートで再逮捕された。今度は麻薬組織の資金洗浄の容疑で取調べを受ける。
エジニョ容疑者は逮捕に向った警官に従順に連行され同市の警察署から四十七日ぶりに、保釈されるまで収監されていたヴァレ・ド・パライバ市のトレメンベ刑務所に戻った。
同弁護団は同日、証拠不十分として仮釈放の申請手続きを取った。
メキシコに旅行中のペレ―元選手に連絡したところ、驚きとともに心配を隠せなかったという。
エジニョ容疑者は同海岸地区一帯の麻薬組織の首領の通称ナウジニョ被告(逮捕済み。サントスチームでのペレ―元選手のチームメートの息子で家族ぐるみの親交があった)に加担して麻薬取引をしていた疑いで昨年六月に逮捕された。十二月十七日に弁護団の主張が通り仮釈放となり父親ペレ―元選手との間の約束で、麻薬中毒のリハビリに通っていた。
今回の再逮捕で改めて保釈を許可した裁判所の見解と、検察の主張のくい違いが浮き彫りにされた。
先にもサンパウロ市内で実の両親を殺害したスザネ被告と実行犯のクラヴィノ兄弟が犯罪を認めているにもかかわらず保釈されてシャバのフツーの生活に戻って物議をかもした経緯がある。
さらに兄弟が再逮捕されたことで保釈の解釈が関係者間で論議を呼んでいる。