2006年1月31日(火)
第二十八回聖南西すもう選手権大会(聖南西文化体育連合会主催)が二十九日午前八時から、オザスコ市のACENBO会館土俵で行われた。同大会は「ブラジルの初場所」。羽藤ジョージサンパウロ市会議員をはじめ、在サンパウロ日本国総領事館の森田聡領事、山戸ファビオ・オザスコ市会議員、小川彰夫文協副会長なども会場を訪れた。
オザスコ、イタペチニンガ、カッポン・ボニート三チームと個人での出場をあわせ、十八歳までの男女選手約百二十人があいにくの雨の中、健闘を見せた。日系人選手の顔はあまり見られず、九割がブラジル人選手だった。
見事、個人戦総合優勝を飾ったラファエル・ソウザさん(18)は相撲大会には初めての出場。五年間、柔道をしていた。「今回、参加して相撲がもっと好きになった。日本のスポーツが好きだから続けようと思う」。二月十六日に開催されるパウリスタ選手権大会への出場権も得た。
メスチッソの森クリスチアーノさんは(18)は三位を獲得。「十歳から相撲を続けてきた。柔道もしていた。やはり、日本人の血が混じっているから相撲や柔道をしたいという気もある」と話した。
今回、特別にスダメリス銀行から寄贈を受けたトロフィー七十個が手渡され、子どもたちは嬉しそうな表情を浮かべていた。平塚修ACENBO会長は「今回はほとんど、非日系人だった。それだけブラジル社会に相撲が浸透しているということだけど、日系人の参加がないのは寂しい。今は出稼ぎの影響で、競技人口が低迷している。もっと部員を集めていきたい」と抱負を語った。
昼食は、ACENBO婦人部手作りの料理が振舞われた。また、同市太鼓グループ「轟」の演奏も披露された。
主な結果は次の通り。▽団体(男子)…一位オザスコ、二位イタペチニンガ、カッポン・ボニート▽団体(女子)…一位オザスコ、イタペチニンガ、二位カッポン・ボニート▽個人戦総合(男子)…一位ラファエル・シルバ(オザスコ)、二位チアゴ・セザール(カッポン・ボニート)、三位森クリスチアーノ(オザスコ)▽個人戦総合(女子)…一位ダイアニ・ヴァズ(イタペチニンガ)、二位ナタリーナ・カルサーダ(イタペチニンガ)、三位ジャナイナ・オランダ(オザスコ)。