2006年1月25日(水)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十四日】ブラジルは環境保全度で世界ランキングの三四位となった。アメリカのヤーレ大学とコロンビ大学の研究班が共同で調査したもので、今週ダボスで開かれる世界経済フォーラムで発表される。
調査は環境保全による生活への影響を主眼として、各項目をゼロから一〇〇までの段階に分けて評価した。項目は空気汚染、上水道設備、幼児の死亡率などに分かれ、一定の水準を設定してその達成度によって評価、調査は「環境パーフォマンス二〇〇六=と名づけられた。
調査は百三十三ヶ国を対象に行われ、ブラジルは評価点七十七で三十四位となった。研究班によると、ブラジルは発展途上国としては納得できる地位にあるも、項目別でとくに優劣の格差が著しいのが特徴だという。ブラジルのランク向上には植林面積の広さが世界トップで、これが大きく貢献したという。ブラジルでは現在、不法伐採が問題視されているが、伐採と実在の樹林の数の比率は世界で最も低いのが評価されている。ただし反面では自然保護の努力が欠如しているという。
世界の上位五位は(カッコ内は評価点)順に、ニュージランド(七十八)、スイス(八十八)、フィンランド(八十七),チェコ、英国で、ワーストはニジャル(二十五・七)シェーデ(三十・五)、マウリタニア(三十二)だった。アメリカは七十八・五で二十八位だった。