2006年1月24日(火)
百周年に向けて「ジャポネスもサンバ(サンバの振動を心で感じよう)」プロジェクトが始まった。これは、ブラジルを代表する文化であるサンバに、日本人や日系人ふれる機会をつくり、両国の文化交流を促進しようとするプロジェクト。昨年末にサンバ学校を五校視察するツアーが試験的に行われたが、今月から本格的な始動となった。
「サンバは有名だが、日本人にとってはまだまだ未知の領域」とブンバ誌の細川多美子編集長はいう。「サンバの世界がどういうものか、さまざまな角度から知ってもらうチャンスを作り、サンパウロのサンバ学校への窓口になることを目指しています」。ブルーツリーホテル(青木智栄子代表)とブンバ出版の共催。
主な活動は次の三点。1)初心者向けのサンバ講座では、カーニバルの歴史、サンバ学校の組織の講演、楽器やダンスの体験学習、プロの実技披露などを行い、週末を使って実体験してもらうもの。2)集中レッスンでは、楽器やダンスに分かれて、一日三~五時間、三~五日間の集中講座を行う。主に技能を深めたい経験者向け。3)サンバ学校巡りでは、半日かけて三校ていどをまわり、練習風景や衣装、イベントを見学する。定員二十人でマイクロバスでまわる。
これらの活動を通してサンバに親しんでもらい、最終的には〇八年のカーニバルでサンパウロ市のスペシャル・グループ十四チームそれぞれに、日本人グループ百人(日本からの参加者含む)を参加してもらうのが目標。そのため、カーニバルを主催する市観光局(サンパウロ・ツーリズモ)も協力に入る。
初心者向けの第一回講座「サンバ体験の一日」は二十八日に予定されており、現在申し込み受付中。第一線のサンビスタから直接手ほどきを受けるもので、「カーニバルの仕組み」「サンバ校の伝統としきたり」「サンバ楽器」などを説明する講演、打楽器やダンスの講習、ミニショーがセットになっている。
午前九時四十五分に、サンパウロ市のブルーツリー・パウリスタ(Rua Peixoto Gomide, 707、メトロのトリアノン・マスピ駅近く)に集合。講習料は昼食込みで六十レアル(十二歳まで半額、七歳まで無料)。定員は五十人。申し込みはブンバ編集部(011・3141・3031、bumba@nethall.com.br)まで。
細川編集長は「きたる百周年に向け、多くの日系人や日本人がカーニバルに参加できる下地を作り、日系社会とサンバ校などとの協力体制のなかで盛り上げていきましょう」と呼びかけている。