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年ごとに人気が上昇=今年も盛況=日本語ふれあいセミナー

2006年1月21日(土)

 第七回日本語ふれあいセミナー(全伯少年少女交流合宿)が十七日~二十日まで、サンパウロ市ヴィラ・マリアーナ区の北海道交流センターで実施された。国内外から約百三十人が参加。三日四日間、共同生活を送ることで団体行動などを学んだ。
 同セミナーは年々人気が上昇しており、今回は四十人ほどの応募を断らなければならなかった。十二歳~十六歳までの日系日本語学習者が集う貴重の場でもあるようだ。
 今年は、移民史料館やサントス十四番埠頭の見学があるなど、移民史に目を向けたほか、サントス厚生ホームを訪れて、日系高齢者と懇談した。
 「有名人講演会」で講師になったのは、ルーマニア人の世良ロクサーナさん(36)。九二年~九五年まで、筑波大学に国費留学。日系人医師と知り合って、ブラジルに移住した。
 大学入学当時、祖国はまだ共産主義体制下で、西欧の言葉を二つ学ぶことはできなかったので、日本語を選択した。
 流暢な日本語で「日本には、面白い言葉がたくさんある。『因縁』などは、英語でぴったりくる訳語はない。文化や習慣など、欧米人にはよく理解できない部分がある。分からないからこそ魅力がある」と語り、日本語学習者を励ました。
 このほか、日系企業の見学やキャンドル・ファイアーなど盛りだくさんの企画があった。