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大耳小耳

2006年1月18日(水)

 去る十四日土曜日午後三時半ごろ、V・マリアナの奈良県人会館近くで、高倉尚子同県人会事務主任が、見知らぬ七十五歳くらいの日系女性と偶然出会った。様子がおかしいので声をかけたところ、住所、年齢、出身地などほぼ完全に記憶を失っていた。名前は最初男性の名、次に「川崎」と名乗った。所持品はハンカチとアメ玉一個だけ。高倉さんは、その日、催しのあった県人会および援協福祉部に電話したが、ラチがあかなかった。地下鉄に乗るというので、一緒にアナ・ローザ駅に行った。所持金はゼロ。駅の保安要員に事情を話した。要員たちは、高倉さんをねぎらい、女性を受けてくれたが、高倉さんはその夜、眠れなかったという。
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 在外被爆者に心強い味方が現われたそう。手帳取得者が在外公館で、手当ての申請をする時に必要になる検査を、サンタ・クルース病院が無料で引き受けてもよいと、被爆者協会に申し出た。検査費が個人負担になれば、経済的な理由で申請できない被爆者が多いと、同協会が頭を痛めていた。これから手当ての申請をしようという人は、約二十人いる。
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 社長の誘拐をほのめかす電話が最近、リベルダーデ区にある複数の日系企業に相次いであったことがこのたび事情筋の話で分かった。昨年末、同区の日系旅行社の社長夫人が誘拐され、約四十日間にわたって監禁された事件があったばかり。強盗事件が減り、誘拐事件が急増している近年のサンパウロ市だけに一層の注意が必要のようだ。