2006年1月13日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十二日】打ち続くレアル高ドル安によるコストアップと国際競争力の低下にもめげず、〇五年の自動車生産と輸出は史上最高を記録した。国内自動車生産協会が十一日に発表したところによると、〇五年の自動車生産は二四四万七〇〇〇台で〇四年の二二一万台に対し一〇・七%の上昇となった。
十二月期は例年、生産が減少するが昨年度は二〇万三〇〇台と十一月期より六%の減産となったものの十二月期でこれまでの最高となった。同協会では〇六年は〇五年の四・五%増に相当する二五五万台に上ると予測している。
いっぽうで輸出はドル安による価格調整を余儀なくされたことで、国際競争力が低下して売上が懸念されたにもかかわらず一一一億八七〇〇万ドルとなり、昨年の八三億八〇〇〇万ドルを三三・五%上回る過去最高となった。しかし今年は値上げのはね返りで、昨年比二・七%増の一一五億ドルにとどまると予測されている。
国内販売は〇五年、一七一万四〇〇〇台で、二〇〇四年の一六〇万台に対し八・六%の上昇となったものの過去の実績では四番目にとどまった。〇六年は昨年対比七・一%増の一八二万台と予想している。十二月期は一八万三六〇〇台で、単月では一九九七年十月に次いだ。
車種ではガソリンとアルコール燃料共用車のフレックスが、十二月期は七三%と人気を呼んだ。年間では五三%となった。ガソリン車が四〇%、ディーゼルが四・六%、アルコールが一・八%の配分だった。
メーカー別の国内シェア―ではフィアットが四〇万四三九二台で二四・九%となり初めてGMを抜いてトップに立った。GMは三六万五二五一台で二二・五%、フォルクスワーゲンが三五万五〇九台で二一・六%、フォードが一二・一%となった。
タイプ別ではゴール(フォルクスワーゲン)が一七万九四五七台でトップ。以下順にコルサ(GM)が一二万九八六二台、パリオ(フィアット)が一二万六四五七台、セルタ(GM)が一一万九八九八台、ウノ(フィアット)が一一万九四九六台、フィエスタ(フォード)が九万九九三九台、フォックス(VW)が七万八二四二台であった。