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最賃三五〇レで合意か=政府と労組、実施時期でズレ

2006年1月13日(金)

【エスタード・デ・サンパウロ紙十二日】マリニョ労働相は十一日、国内主要労組の代表者との協議で、今年の最低賃金を現行の三〇〇レアルから三五〇レアルに引き上げることで合意する可能性があることを明らかにした。ただし実施時期は、労組側が主張している三月ではなく従来通り五月一日とすることを条件としている。
 当然ながらルーラ大統領の承認を得ることを前提ととしており、十九日に最終的話合いに応じるとの態度を示した。同相によると今年の予算は最賃三二一レアルを前提に組まれており、三五〇レアルを基にした補正予算の承認は五月一日実施が必須条件だという。
 今年INSS(社会福祉)の予算は四五〇億レアルが組まれており、三五〇レアルになるとさらに四六億レアルの追加予算が必要となる。さらに同相は二〇〇七年以降、引き上げ時期を一月一日とすることを約束した。
 関係者はルーラ大統領が公約に挙げた最賃の倍増が果たされていないことから、今年は選挙を控えており、最賃の三五〇レアルへの引き上げは容認するものと見ている。