2006年1月12日(木)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十一日】アウキミンサンパウロ州知事が先に、〇六年行われる大統領選挙に党公認のもとで出馬する意向を表明したことを受けてPSDB党は十日、幹部会を開き、三月中に候補を一本化することを申し会わせた。 幹部会には、これまで大統領選に出馬を噂されていたカルドーゾ前大統領、ネーヴェス・ミナス州知事、ヴィルジリオ上院国対委員会も出席、その場で出馬を否定した。このため同党は選挙参謀本部を設け、事実上候補が絞られた同知事とセーラサンパウロ市長のいずれかを三月末までに決定することとなった。
これに先立ち十五日までに選挙に関する党紀の詳細を発表する。党紀では大統領選も含め、州知事選で候補に漏れた対立候補者は党の決定に遺恨をもたずに、候補者を側面支援することを主眼としている。
大統領選については、党内で意見が二分している。カルドーゾ前大統領はアウキミンサンパウロ州知事の支持派であり、これまでの世論調査では、セーラサンパウロ市長が有利となっているものの同市長の人気は頭打ちであり、逆に同市長不支持者が減少していないのは懸念材料だとしている。
いっぽうでアウキミン知事は、今後の運動でまだ支持率を伸ばす可能性を秘めているとの見方をしている。さらに二〇〇四年ではセーラ市長の支持率が五ポイント成長したのに対し、アウキミン知事は四ポイントで、二〇〇五年はそれぞれ一〇ポイント、八ポイントと両者は拮抗しているとの見方をしている。
いっぽうでセーラ支持派は、同市長がサンパウロ州に限らず全国的に支持を広げ知名度が高いことを強調している、さらに二〇〇二年の大統領選で敗北したことで、轍を踏まない策略は心得ている筈だと見ている。