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12月の自動車販売好調=単月で過去最高を記録=逆境を販促で乗り切る

2006年1月5日(木)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙三日】十二月度の自動車販売が予想以上に好調に推移したことで業界では二〇〇六年に向けての確かな手応えを感じとっている。自動車生産協会によると、十二月度の販売台数は一八万三六〇〇台で、前月比一五・九%増、〇四年十二月比三・二%増となり、単月で過去最高を記録した。これにより〇五年の販売は一七一万五〇〇〇台となり〇四年対比八・六%の増加を見た。
 同協会では素晴らしい実績だったと手放しで喜んでおり、悪環境にもめげず各メーカーが大売出しや割引セールに注力したたまものだと称賛している。これを受けて〇六年は前年対比七%増の一八四万台が販売目標になるとしている。
 小型自動車部門ではフィアットがトップで二四・九八%のシェアとなった、次いで順にGM(二二・五四%)、フォルクスワーゲン(二一・六三%)、フォード(一二・一三%)となった。トヨタ(三・七五%)ホンダ(三・五二%)プジョー(三・三九%)が三%台の競争にしのぎを削った。ルノーは〇四年に五位にランクしたものの、〇五年は二・九二%のシェアで八位に後退した。
 販売好調の原因はガソリンとアルコールを併用できるフレックス燃料車の人気によるもので、十二月の売上の七一%を占めた、十一月は七〇・九%、ガソリン車は二四%(十月は二三・九%)だった。
 トラックは十二月度、六六〇〇台の販売で、十一月比で九%増加したものの、〇四年十二月比では一六%減となった。これにより〇五年は八万二〇〇台で、〇四年比三・三%の減少となった。シェアはメルセデス・ベンツ(ダイムラークライスラー)が三一・〇六%で、フォルクスワーゲンの二九・四三%をわずかに上回った。同協会は、〇六年は金利の引き下げによる低金利の融資が期待できることから販売は上向くと予想している。