2006年1月5日(木)
日本の警察庁は去る十二月二十六日、二〇〇五年の犯罪情勢(一月から十一月)を発表した。十一カ月間に検挙された来日外国人は七千九百八十人。検挙件数は三万二百八十件に上った。人数、件数ともに一位は中国籍、ブラジル国籍者は二番目に多く、合わせて来日外国人検挙数の五〇パーセント以上を占める結果となった。
統計によると、昨年の十一カ月間に日本国内で検挙された刑法犯は三十五万七千九百七十二人、検挙件数は六十万七千三百八十四件に上り、そのうち来日外国人は、検挙人数が七千九百八十人で約二・二パーセント、検挙件数は三万二百八十人で約五パーセントを占めている。
検挙人数、件数とも最も多いのが中国籍者。人数は三千五百三十二人で来日外国人検挙人数の四四・三パーセント、件数は一万六百十二件で三五パーセントに上る。ブラジル国籍者の検挙人数は九百八十一人で一二・三パーセント。検挙件数は六千七百九件で二二・二パーセントと、いずれも前年並みの水準だ。
同日発表された犯罪統計資料によると、ブラジル国籍者の犯罪で目立つのが強盗と自動車盗。特に自動車盗で検挙されたブラジル人は七十五人で来日外国人中最も多く、外国人検挙者全体の六〇パーセント、強盗は百二人(約三〇パーセント)で中国籍についで二番目を占めた。
強盗、自動車盗、どちらの場合も、他の国籍者の検挙人数が前年から減少する中、ブラジル国籍者だけが増加(七十五人から百二人、五十四人から七十五人)するという現象も起きている。