11月3日から7日までサンパウロ市で行われていた第38回サンパウロファッションウィーク(SPFW)2日目(4日)に、ジゼル・ブンチェンが破れたジーンズと色あせたジーンズ地のジャケットで、若々しく都会的なイメージを発信するコルッチのショウに登場したと5日付伯字各紙が報じた。
普段着として着やすく、ユーザーが直ぐに欲しくなる、またはショップが直ぐに売りたくなるようなコレクションがメインステージを席巻した。
ショーの始まる前にSPFWの運営委員会はジゼルに敬意を表して、ビデオを流した。ジゼルは「私はこのイベントと共にモデルとして時を重ねてきました。ブラジルモードの歴史の一部を彩ることができて幸せです」と語った。
同日のコレクションの中で一番注目を集めたデザイナーはペドロ・ロレンソだった。弱冠24歳のロレンソは将来を見据え、若い女性をターゲットにし、コンセプトに凝りすぎたものより、商業的な路線をとった。コレクションではまた上が長く女性的なラインを強調したレザーのパンツや、お腹を見せた短いトップス、幾何学模様の切れ込みや襟元を深々と開いたものなど、より官能的な作品を打ち出した。
ペドロ・ロレンソのコレクションの中ではいつも服やスカートにスパンコールが付いている。
「子供の頃は親によくパリ旅行に連れてってもらったよ。その時の思い出からコレクションの着想が思いつくのさ」と2日目のトップを飾った若きデザイナーは語った。
今回のイベントでは新世代のデザイナーの活躍が目立ち、イベントに新風を吹き込ませた。今年初めにデビューしたジュリアナ・ロマンノのコレクションは、刷新の旗手として称賛の声を集めた。「彼女のコレクションは素晴らしいわ。膝下まであるロングスカートを凄くセクシーに見せていて、古めかしい感じがしなくて」。ヴォーグ・ブラジル誌編集長のダニエラ・ファルカンが語ると、ロマンノ本人も「ブラジルモード界の新しい流れの只中にいて、その一翼を担えている事を幸せに思うわ」と喜びの色を隠さなかった。
パトリシア・ビエイラの娘にして一流ブランドPat Pat,sのデザイナー、アンドレア・ビエイラは、自身が青春時代を過ごした1990年代の影響を受けており、自身のコレクションをホテル・ユニークで発表した。観客席はブロガーや若いバイヤーで埋まり、ステージでは人気歌手フィウクのショーも行われた。
ステージでは、流行のストリートスタイルと調和するジーンズやジャケット、丈を短く切った幾何学模様のパンツにタイトドレスなどが紹介された。(5日付エスタード紙などより)
タグ:サンパウロ