2005年12月23日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十七日】サンパウロ市議会は今年最後の表決となった十六日、税金分割払い恩典プログラムを可決した。セーラ市長の裁可後、実施に移される。
この措置は、税金滞納者に割引や分割払いの特典を与えて不払いを一掃しようというもの。ただし今年の市の税金を完納することが前提条件で、これにより昨年以前の滞納分の支払い条件に個々に応じることになる。
滞納分を一括払いとする場合、罰金は七五%の割引とし、延滞金利は免除となる。分割払いは最低五〇レアルから可能で、個々が選択できる。この際罰金も支払いに応じて軽減され、延滞金利も免除される。一括払いだと四三・六%の割引となり、十二回払いだと四二%となる。新条例が実施された段階で市当局は個々の交渉に応じる。
いっぽうで市議会は同日、ゴミ税の廃止も決定した。ゴミ税はマルタ前市長が設定、実行に移されたが、セーラ市長は選挙時にこれを糾弾し、廃止することを公約とした。しかし就任してからは公約を実行せず、一年経った今、ようやく実行に移すことになったいわく付きの税金だ。