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東西南北

2005年12月21日(水)

 高等裁判所は十九日、一九九九年以前に契約した健康保険の値上げ率を一一・六九%に制限する仮処分を棄却し、スルアメリカとブラデスコの健康保険料の約二六%値上げを承認した。サンパウロ、リオデジャネイロ、バイーア各州の契約者は仮処分が有効で、影響は受けない。
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 外国為替市場は十九日、一ドル二・三八二レアルで取引を終えた。ドルはここ九日間で九・四二%上昇。ドル高は中銀のドル買いによる一時的なもので長く続かないと金融アナリストら。
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 クリチーバ市に住む老夫婦(86、78)が十六日、娘(58)と孫(34)に殺害された。父親が自宅の階段から落ち、それを見た母親がショック死したと娘が警察に通報したが、解剖の結果二人は窒息死と判明、追及された二人は犯行を自供した。孫は靴下と電気コードで祖父の首を締めて殺し、その後祖母の足に二二〇ボルトの電気を流してショック死を試みたがうまくいかず、毛布で窒息死させた。「子どもの頃から抑圧され、夢を実現する機会を奪われた」と娘は動機を供述した。
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 ミナス・ジェライス州ウベラーバ市近くの州道MG四二七号線で二十日、ライオン五頭が放し飼いにされていた。近辺のアルコール精製所職員が軍警支部へ通報し、環境省職員とともに捕獲した。ライオンは雄二頭と雌三頭で、サーカス団か個人の愛好家が飼育経費高から放棄したものらしい。ライオンは応急措置として、ウベルランジア動物園に収容される。全国で現在約百頭のライオンが持て余され、栄養失調で虐待されているという。環境省はライオンを故郷のアフリカへ帰す計画でいる。