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野村さんモジ名誉市民=福祉事業に多大の貢献

2005年12月21日(水)

 野村次郎モジ・ダス・クルーゼス市文化協会評議員会長(78、群馬県出身)が同市から名誉市民権を授与され、伝達式が十四日午後八時から市議会(ルベンス・ベネディト・フェルナンデス議長)で開かれた。同氏は老人ホームに対する食料品の寄贈などを通じて、長年にわたり地域社会の福祉向上に貢献。地元のコムラ・ヒデアキ市議とトミヤマ・オサム・オリンピオ市議が推薦した。サンパウロ日伯援護協会第二副会長、群馬県人会前会長などの多くの公職に就き、約百人が祝福に訪れた。
 同氏は五二年に家族で移住。カフェランジャ(平野植民地)、バウルーを経て、七〇年にモジ市に移り住んだ。生田農事試験場に従事しながら、試験終了後の蔬菜類を地元の福祉施設に寄贈し始めた。モジ市立市場にボックスを持った後も施設への協力を継続させ、支援の輪が広がっていった。
 八五年にモジ中央文化体育協会福祉担当に就任。その後、モジ文協福祉部長、副理事長、理事長と昇っていった。また、八八年にやすらぎホーム経営委員に就いたのがきっかけで援協入り。母県とのつながりを活用して、体育館の建設や同ホーム運営群馬基金の創設などを手がけた。
 野村氏は「日系社会や地域社会を支援するため微力ながら福祉に献身してきたつもり。モジ市民の一人として、みんなと力を合わせて治安のよいモジをつくっていきたい」と決意を新たにしていた。
 式には、シオール・アオキ・ノブオ市交通局長、中山喜代治文協理事長、フジイ・キジロウ中央文化体育協会会長、酒井清一援協会長などの来賓が訪れた。式後にはモジ文協に会場を移して、祝賀会が開かれた。