2005年12月17日(土)
「今年は四十以上のプロジェクトを提出し、充実した議員生活が送れました」。十四日午前、年末の挨拶に来社した野村アウレリオサンパウロ市議=写真=は、そう〇五年を総括した。
私生活では政治家の大先輩でもある父、野村丈吾元連邦下議を亡くし失意の時期もあったが、それをふっきるように仕事に打ち込んだという。
現在、イピランガ区のフェベン跡地公園を使って、多目的スポーツ施設を作る計画を進めている。多くのスポーツ団体は既存施設を予約するのが大変になってきているため、日系スポーツ団体を含むサンパウロ市南部の日系四十団体らと共同で、日本移民百周年の記念事業の一環として企画されている。
また、百周年祭典のサンパウロ会場であるサンボードロモを確保する打ち合わせをするため、今月中に、野村市議を含む日系四市議らと百周年祭典協会役員が、市役所関係部署と話し合いを持つことになっていると明かした。
「〇八年に向けて、私が知るだけで十ぐらいのサンバ学校が百周年をテーマにすることに興味を持っている。きっと面白いことになるに違いない」。グルッポ・エスペシャルから下位グループまでいろいろな学校から関心が表明されているという。
緑の党議員として、今年六月には節水法案を可決させ、新年二月から施行される。サンパウロ市内の上水道は州水道局によって配給されている。同局と協議して、家庭などで使用する水を減らすような機器を設置するなどを義務付けたもの。
また、セントロから市西部に抜ける自動車専用道路〃通称・ミニョコン〃を壊す方向で市議会内の議論が進んでいるが、「壊すのではなく空中庭園として再活用する」との話を進めているという。
さらにバイオディーゼルを進め、サンパウロ市からゴミとして出る使用済みの食用油、マモナ油、大豆油などをつかってディーゼル燃料を作り、市内バス約一万五千台の燃料に混ぜるプロジェクトも進めている。
来年十月の選挙では同党として、現在の連邦下議二人、サンパウロ州議五人を倍増させる目標を立てている。