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ファベーラで大火事=70戸全焼、100人が家失う=サンパウロ市

2005年12月16日(金)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十五日】サンパウロ市北部パルケ・ノーヴォ・ムンド区のファベーラ、マルコンデスで十四日午後六時ごろ火災が発生、七十戸のバラック小屋を全焼したこの火事で約百人が焼け出された。幸いケガ人は出なかった。
 火災発生と同時に二十七台の消防車で消防隊七十五人が出動したが、家屋のほとんど木造で火の回りが速く、また建て込んでいるため消防車の立入りが困難で、午後八時半に鎮火したものの一〇〇〇平方メートルに及ぶ同ファベーラはほぼ焼け尽くされた。
 このため住人は避難するのに精一杯で、家財道具も運べず着のみ着のままで焼け出された。ビラ・マリア区役所は被災者を登録した上で、セスタ・バジカ(日用必需品)、寝具マット、毛布などを配布し、市営避難所に収容する手続きを開始した。
 警察と消防で原因を調査中だが、同ファベーラでは十二日夜にも火災が発生し、バラック八戸が全焼、約四十人が焼け出されている。